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「夏を元気に乗り切る」
暑さが原因で元気がなくなり病気になったときに改善する薬物を、「袪暑薬」と言います。
「袪暑薬」は10品目以上ありますが、身近でおもしろいものに緑豆,西瓜などがあるのでご紹介します。
漢方では薬草を使うときは単味(一種類)で使うことは少なく、数種類の生薬を混ぜ合わせて使いますが、緑豆と西瓜は単味で使い、簡単・便利です。
「緑豆」(りょくず)
緑豆もやし、緑豆春雨などでご存知のことと思います。
暑熱を去り、渇きを止め、小便を利し、食毒を解す働きがあるので、暑い夏の季節に南国で良く食べられています。
食べ方:緑豆をしばらく水に浸してからたっぷりの水でお汁粉をもっと水っぽくしたぐらいに煮ます。煮上がってから砂糖を加え冷蔵庫で冷やしてお召し上がりください。また、煎じた液を冷やして服用することもあります。例年、今の季節、当店でお分けしています。
「西瓜」(せいか・スイカ)
スイカは夏の食べ物としてとてもポピュラーなものですが、まさか漢方薬として使われるとは思いもよらなかったものです。解暑除煩・止渇利小便の効果があるとされ、暑さによる口の渇きや焦燥感、尿量減少、二日酔いなどに単味で使われます。赤い実の部分を食べるだけでなく、小便の出を良くする目的で皮の部分を煎じて服用します。
夜遅くお酒を飲んでお帰りになったご主人の夜食に一番良いかも知れません。メタボ予防にもなります。
そしてスイカも緑豆も副作用の無いことが、何にもまして良い点です。
「麦味参顆粒」(ばくみさんかりゅう)
気の消耗が激しくて緑豆やスイカを食べても元気が出ない時は、漢方薬の「麦味参顆粒(生脈散)」を併せてお使いください。元気と体液の両方不足(気陰両虚)している人を補給します。
私はゴルフ・ハイキングなどに行く時はたくさん汗をかくので、ポカリスエット500mlに麦味参顆粒を2または3包入れて、何回にも分けて飲んでいますが疲れにくく安心です。