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「夏冷え」や「冷え性」
この頃、生姜の人気が高いようです。
先日は、「酸辣湯春雨スープ」という中華風の辛いスープの広告を見ました。
このスープに限らず、生姜入り食品の人気が高くなって続々と新製品が登場しているようです。
その背景にあるのは女性の冷え症で、職場の冷房が効きすぎることや、冷たい飲食が多いなどが原因とされ、それをカバーするためにいろいろな形で生姜が利用されています。
生姜は漢方薬として昔から多用されていますが、生姜だけ一味で使うことはまずありません。温めて寒さを散らす、吐き気を止める、解毒するなどの効能を利用するためにたくさんの漢方処方に配合されています。
例えば、葛根湯・小青竜湯・二陳湯・藿香正気散・参蘇飲・小柴胡湯・柴胡桂枝湯・人参湯・四逆湯・苓姜朮甘湯・六君子湯・補中益気湯・疎経活血湯・五積散・その他多数。
漢方薬で冷え性を改善するには、体質・生活習慣・症状の特徴などをよくお聞きして、症状改善の方針を決め、それにしたがって漢方薬をお飲みいただきます。
例えば、貧血が原因で冷えを強く感じている場合、生姜だけをたくさん摂取しても無理と言うものです。やはり貧血を改善し、血行を良くすることが第一番に必要なことであると皆さんお分かりいただけると思います。
貧血を改善しながら生姜のスープを飲む方が、より漢方的な生活と言えます。
